麻酔医と外科医 anaesthetist and chirurgeon of economic policy. 2003 5 2

 麻酔医という者は、かなり忙しい。
あれで、よく倒れないものかと、心配になる。
麻酔医が不足して、手術のスケジュールにも影響がでているという。
麻酔医を養成しないと、とんでもないことになる。
いくら外科医が優秀でも、麻酔医が確保できなければ、手術はできない。
だからといって外科医は、麻酔医が増えるまで休んでいていいというわけでない。

 麻酔医の確保と麻酔医の地位の向上は重要なことであるが、
だからといって、麻酔医ばかり増えて、
外科医は何もしなくてよいということではない。
これは本末転倒というものだ。
麻酔医の確保は、あくまでも環境の整備にすぎない。
患者を救うのは、外科医であって麻酔医ではない。

 麻酔医が確保できたのだから、外科医は手術できるチャンスが増えたのだ。
麻酔医不足による手術スケジュールの困難は解消されたのだ。
今まで以上に、忙しくなるのだ。

 麻酔医がいないから、手術ができないという言い訳はもう許されなくなった。
麻酔医が確保できたのだから、
優秀な外科医は、たとえ困難な手術にも挑戦していかなくてはならない。
 外科医が手術しなくて、医局で本を読んでいたり、つまらない会議をしていたり、
まさかとは思うが、GWだからといって観光にでもいってはしないか。
そんな外科医は、直ちに辞めるべきだ。
患者が迷惑する。